もりたま

クルエラのもりたまのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.7
公開初日に観れました。サイコー!カッコよかった。クルエラますます好きになった。これ、何回でも観に行く。

ホントに時間忘れてあの世界に浸れた。ずっとスクリーンに釘付け。ストーリーの圧倒的スピード感、定番の展開ではありつつも、衣装を含めた美術、演出、役者の演技、そして音楽をフル活用してきてて、情報を処理し切れない。もっとちゃんと観たい、もっとゆっくり観たい、衣装を一つひとつみて音楽聴いて、それからもう一回観たいと思ってしまう。ドキドキした。キラキラしてた。演出やストーリーの定番展開で、ファミリー向け感もありましたが、見応え十分です。ただ、その分火事以降の失速が気になりますね。どうなるのか予想がついてしまう点、視覚的にも少し落ち着いてしまう点、CG感が伝わってしまう点で、ガッカリしてしまいます。

エマ・ストーンがいいですね。低めの声での独白、詐欺師の華麗さ、全力ファイトガールのかわいさ、仕事が軌道に乗ってきてる時の充実感、クルエラの暴走と見事な演技でした。

ただ、心の叫びに従うと言うよりも、復讐心が原動力になっていたところが少し残念でした。予告から想像していたのは押さえつけていた才能を爆発させるイメージだったのですが、確かにそういう面もあるけど、きっかけは復讐ですからね、ちょっと個人的にはビミョーかな。

クルエラ、ジャスパー&ホーレスの関係がアニメ版とは少し違って、やりとりは同じでも、ただの上下関係、命令をめんどくさがるというものではなく、あくまでも対等で、手助け、心配というところに愛を感じましたね。よかったです。

アニータとロジャーもアニメ版ともグレン・クローズ版とも違う関わり方で、新鮮でした。再会のシーンはゾクゾクしましたね。

あとはなんといってもエマ・トンプソン。またエマエマの共演ですね。今回はワトソンではなくストーンですけれどもよかったですね。圧倒的カリスマ性、重鎮感、確固たる自信、貫禄、そういうものが醸し出されてまさにオーラってものですよね。あの衣装を着こなしてるんですもの。すごいわ。蛾のシーンにも物怖じせずお澄まし顔あれには参りましたね。最後の最後まで徹底してカリスマでした。

ストーリー、メッセージ性に物足りなさ、若干の期待外れ感は否めませんが、見応え十分です。多少ディズニー贔屓な星の付け方ですが、私は好きなので問題なしです。衣装だけでもホントに見応えありです。想像以上の数、クオリティです。目が足りないです。そして音楽がまた、いいんですよね。新鮮でした。

マジでスピード感と美的感覚の刺激がヤバい。
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