はらぴん

クルエラのはらぴんのネタバレレビュー・内容・結末

クルエラ(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画『101匹わんちゃん』で悪役として登場するクルエラの過去を描いたという作品。本作では、後にクルエラとなる少女エステラがどのようにしてクルエラと呼ばれるようになったのかをその出生から描いている。
公開前のテレビCM等からクルエラ(エステラ)がデザイナーとして成り上がっていくストーリーなのかと想像していたが、違った。正確には一部成り上がっていく過程も含まれているが、結論をいうと復讐劇だ。その復讐劇が映像作品として美しく、見ごたえがある。復讐相手はトップデザイナーのバロネス。クルエラは自分でデザインしたドレスをゲリラ公表する。ある時はバロネスのショーにバイクで乗り入れ、プロジェクションマッピングも用いて派手に登場する。またあるときはごみ収集車のなかから、さらにロックライブとファッションショーを合わせたような場面も。音楽もふんだんに使い、ファッショナブルな仕上がりだった。音楽に包まれ、甘美な映像に浸るためにもぜひ劇場でご覧いただきたい一本。

しかし、一点注意すべきは誕生秘話かというとそうでもなく、スピンオフというよりも二次創作であり、原作には繋がらない。『101匹わんちゃん』とは別の作品として楽しむのが良さそう。一本の映画としてはとてもよい仕上がりで、ぜひ鑑賞をおすすめしたい作品である。
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