興味はあったけど苦手なテーマに思えて敬遠していた一本。慈愛とユーモアに満ちた映画であった。世紀の大スキャンダルを扱いながら娯楽映画としてしっかり成立しているのが見事。立体的なカメラワークによるスケーティングの映像がダイナミックで見応えがあってテンションが上がる。ただやっぱり「どうやって撮ったんだ?」という疑問が湧いてしまって没入の妨げにはなる。キャスティングが凄く良くって、メインの4人が素晴らしい。今更ながら観て良かった。119分。
改めてハーディング本人の経歴を見たらあまりにも凄まじくて絶句。