とまぴゅー

ピーターラビットのとまぴゅーのネタバレレビュー・内容・結末

ピーターラビット(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ミス・ポター』がとても面白かったので、ピーターラビットには好印象を持っていたんだけど、この映画のピーターラビットはきっついわ。
ウサギを飼ったことがあるし、動物は大体何でも好き。なんだけど、このウサギ、害獣過ぎない…?

普通のウサギが畑を荒らすのは仕方ない。人間並みに知能のあるピーターラビットがわざわざ狙って手間暇かけて育てられている野菜を盗む。食べるために致し方なく…ではない。食べ物で遊んで家や庭を荒らす。
親ウサギ達がマグレガーさんの庭には入るなと遺言を残しているのに。そりゃあマグレガーさんやトーマスから目の敵にされるよ。
こういう映画を観るとつくづく感じるが、欧米は擬人化が過ぎる。これじゃあ憎たらしくてかわいくない。
同じ人間対動物ならぽんぽこぐらいが良い。あのタヌキたちは住処を追われたから人間に報復しようとするのもわかるし。

何より一番腹が立ったのがヒロインのビア。息抜きでウサギのイラストを描いているウサギ好きの絵描き。
この土地は元々ウサギ達のものなんだから庭の扉を開けっ放しにしろとか言うくせに、自分の描きかけの絵にウサギから一筆入れられただけでキレて土砂降りの中ウサギを追い出す。
家や庭を荒らされて困ってる人もいるよ~。そういう人のことは邪悪な人間扱いするのに、自分に害が及んだらウサギを邪険にするんですか~。
何かもう、ウサギが好きなんじゃなくて自己愛の塊に見える。

トーマス役のドーナル・グリーソンは良かった。色々な映画で見かけていたから気になっていたけどコメディも良いね。ファンになった。
あとベンジャミンもふくふくしてかわいかった。あの子はロップイヤーかな。