すん

犬ヶ島のすんのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.7
面白かった。

日本が和の文化を色濃く残したまま超進化した謎の世界観は鉄コン筋クリートとかNARUTOっぽくもあり、そういう世界観が好きな人にはたまらないと思う。
一方でメインの舞台はゴミ溜めの島「犬ヶ島」なのでちょっと残念でもある。

さまざまな映画賞の常連ともいえる豪華キャストは犬になりきり、それでも人間らしい知性とユーモアを持っている。
一方日本人キャストは日本人の役で日本語を喋るし、その上に英語で通訳を被せられる事が多いのであまり期待しないほうがいい。
野田洋次郎、山田孝之、松田龍平、松田翔太らへんは知らないとどこで喋ってるのか全然わからん。

犬ヶ島に隔離される犬たちや、犬たちを解放しようと活動する学生や研究者たちは現実世界のマイノリティや差別される側のようであり、犬たちの隔離を推進するメガ崎市のトップたちは、差別云々もそうだが、何より利益に目が眩んだ強欲な政治家たちである。
抑圧された犬たち(と人々)が体制を覆すために奮闘するという、このいかにもなストーリーを飽きさせずに進めていけるのはやはりキャラクターや世界観の造形だったり、サブストーリーとしての犬たちの生活や人生(犬生?)だったり。実にテンポがいいうえに、本当にそんな反体制だとか差別だとかの話なのかと疑うくらい軽い。


スカーレット・ヨハンソンと渡辺謙の声は一発でわかるので面白い。