ロビン

パッチ・オブ・フォグ −偽りの友人−のロビンのレビュー・感想・評価

3.6
万引き依存症の作家のサンディと、彼の万引きを見つけた警備員のロバートが、サンディに付き纏う姿を中心に進むストーリー。
しかしながら、単純におっさんがおっさんをストーカーするストーリーでは終わらない。
常に予想の少し上をいくストーリー展開。
流石にオチは予想通りかあ、と思っていたらまさかのラスト。
個人的にはなかなか楽しめた作品。

友達を作ったことのないロバートの気持ち悪さ、執着の怖さが上手く表現されている。
普通の映画であればストーカーに付き纏われる被害者サンディの悲劇、というところで落ち着くけれどそうは問屋がおろさない。
この作品が面白いのは、単純にストーカーするロバート=悪じゃないところ。
ストーカーされるサンディも相当なクソ野郎だから感情を揺さぶられる。
要はどっちもどっちなので、時にはサンディが可哀想になったり、場面変わればロバートに同情したり、感情が時間と共に大きく揺れ動く作品。

それとラストがけっこう間抜けな終わり方なんだけど「えっ!?マジですか!」ってなったりして好きな終わり方!


【ネタバレ】
  ↓




ラストそうなっちゃいますか。。
まさかの共倒れ。。
結局サンディーは殺したロバートと共に湖に落ちて生涯を終えてしまう。
一緒に死ねたロバートはある意味本望だったのかも。
しかも愛する女の着信のせいってゆうのがまた皮肉。。
あの着信がなければロープ切っていて、ロープが足に絡まることもなかったからね。
ロビン

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