フォローしている方ののレビューで知ってやっと観れました。80年代～90年代にヴァンダム主演作を観まくった私としてはこの映画の存在を知らなかったのは不覚…。もちろんオリジナルの巷ではヴァンダムの出世作と言われている「キックボクサー」は大好きな映画。ただ…個人的にはヴァンダムの出世作は「サイボーグ」だと頑固に思っていますが(´・ω・`)
オリジナルが大好きな私は辛口でリブート作はディスって行こうと思いますが…まずヴァンダムが指導役に退くこれは仕方ない時の流れですから…。指導役に下がっても存在感抜群!流石ヴァンダム!主役を喰う勢い!
宿敵トン・ポー役がが元アメリカンプロレスWWEのバティスタ、これは良いと思う鋼のような身体から強敵感半端無い感じを醸し出しているしグッドですがオリジナルにあった冷酷無比な感じがあまり無く憎み切れないのは難点と思う。また弟がセコンドに付いて間近に居ないのは残念。
異国での孤立無援感や厳しさもさほど感じない…オリジナルでは兄が亡くなった後の現地の人の無関心さなど冷たさが印象に残っています。その他にも色々言いたい事はありますが…一番残念に思うのは主役に華が無い事…アクションアクターとして動きは申し分無いと思いますが、ボーッとした印象でカッコ良さ魅力に欠けます。脇役に下がったヴァンダムにもカッコ良さで負けるようではイカンですよ(´・ω・`)
強くなるための苛酷過ぎる修行シーンはオリジナル同様で見応えあり。プロモーター役のジーナ・カラーノ悪役なのかもハッキリしないポジションで正直邪魔要らない。
前作にあった厳しい修行の箸休め的な明るく楽しいラブロマンス部分が無く残念無念。本作にもあるにはあるが流れを無視した無理矢理ベッドシーンで逆に萎える。
そしてクライマックスのラストバトル!オリジナルではその決死の戦いを象徴する割った瓶の破片を拳に付着させ戦うシーン!来たぁぁぁ!本作にもあったぁぁ!監督最高分かってるなぁ!そこは最高だった( ´∀｀)
しかし…脈絡無しのナック・スー・カウを観客に連呼させたりと…脈絡無いから全然熱くならないのよ全然とオリジナルの表面をなぞっただけの混迷演出が痛い…。
悪くは無いけどオリジナルにあった爽やかなスポ根物と云った感じが無く、オリジナルには到底及ばないと思います。
期待が大きかっただけに落胆が大きいですが、格闘アクションとしてはまあまあ楽しめる映画かなと思います。
