信仰って難しい。
何人かの妊娠させられた修道女が出てくるが、私が最も印象的だったのは、ひとりで産み落とし ただ呆然としていただけのシスター。
陵辱されたことは当然なんだけれど、神を信じきって現実を理解できないこともまた哀れだ。 彼女の赤ちゃんは寒さの中亡くなったのだろうか。 それを彼女は知るのだろうか。どうなったのだろうか。
ローマ法王は全世界的ヒーローだけど、でも神父たちの性犯罪はあるらしいし、やっぱり信仰心がどんなに厚い人でも誤ったことをする。 本性とか欲とかって理性や信仰ではコントロールしきれないよう。 人間ってどうしようもなく難しく困った存在なんだなぁ。
それでも、一人では迷い崩れそうになるけれど、誰かが助けてくれたり希望をもたらしてくれる、そんな時もある。
ポーランドの寒く冷たく暗い風景とシスターの美しい歌声。