今日は2024年2月1日、能登半島を襲った震災から1ヶ月で、ニュースは特番のような内容。1人の30台前半くらいの確か警察官だと言ったかな、彼は震災で妻と子ども3人を失い、たった1人になったと涙を流していた。その悲しみは言葉にしきれない大きく深く押しつぶされそうだ。彼は大丈夫なのだろうか、人が受け止められる以上の悲しみを彼はどうするのだろうか。
この作品はそんな大きな大きな大きな悲しみだけ。彼は十分に泣かないまままたUberの仕事に戻るのだ。あの女の子も泣かない。グリーフケアの専門家と思われる女から留守を責められるような電話も、なぜそんな悲しいことを言うかなぁと思える。分からないんだよ、誰にも。
十分に泣かずにまた生き始める彼が本当に悲しい。
