竜平

探偵はBARにいる3の竜平のレビュー・感想・評価

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)
3.7
札幌はススキノを舞台に描くバディムービー『探偵はBARにいる』シリーズ3作目。とある捜索依頼から繋がっていく殺人事件、とそこに隠された美女の思惑にお馴染み探偵が挑む、という話。

大泉洋と松田龍平コンビによる相変わらずの掛け合い、関係性が楽しい。今回初登場となるのがやっぱり美人の北川景子に、怪しくて恐い役がよく似合うリリー・フランキー。もうお馴染みのポンコツ車、ずっと誘惑してくるカフェ店員、サウナのくだりなどがありつつ、今作ではハンパない強敵が出てきたり、格闘シーンの演出が増えたりといった新要素も見えたりして。あとは本人として登場するまさかの著名人も、とまぁこれは知らなかったもんで個人的にはサプライズにならなかったけども。また今作はミステリーとしての謎解きよりも、バディものの友情模様や、登場人物に関わる人生の意義といったヒューマンドラマがより前面に出た印象。見終わった後で気づいたけど今作は監督が変わってたりして、だからなのかこれまでの小粋なテイストから路線が変わったかなという感じ。これは良くもわるくも、かな。

ストーリーとしてのどんでん返しもあるにはあるけども、これまでと比べるとまた更に薄くなってしまったかなー。説得力というかなんというか、3作目って細かいとこ薄味になりがちだよねーなんて。まぁ楽しめないことはない、という感じ。なんやかんやでやっぱり1作目が一番好きでしたチャンチャン。
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