たぶん期待しすぎたんだと思う。
是枝監督史上、一番理屈っぽかった印象。
面白かったのは間違いないんだけど。
社会の檻の中でもがくのは登場人物たちだったはずなのに、監督自身のもがいてる姿が重なってしまった。
もっと社会の内にいながら、その外側を照射してくれる監督ではなかったか。
テーマも、それは知ってるからその先を見せてほしい感が強かった。使い古されてるからこそ、なにかしらプラスアルファがほしい。まあこれは現代の映画作りの宿命というか、すごく難儀な課題なんだろうけど。
あとキャストがなあ・・。そもそも色が付きすぎてる人たちなので、観ていて余計な夾雑物が混じってくる。
無名キャストだけで撮ってもらうことは出来ないのだろうか、出来ないのだろうね。