事情あって今年はあまり映画を観られてないのだが、観た中ではナンバーワン。多分今年度邦画ナンバーワンになると思う。(ちなみに洋画ナンバーワンはSW最後のジェダイにほぼ決定済みw)
犯人探しのミステリーと決めつけて観る人には難解かつ拍子抜け、なんのことやらさっぱりになるはず。もやもや通り越してイライラするかもしれない。
しかし人間とは、人間の作る社会とは、正義とは感情とは…と深く考えながら観ると見終わった後ぐったり脳が疲れきってしまうほどの訴えるもののある映画。
そしてすべてのシーンに無駄がない、すべてのシーンに意味がある。
福山雅治の口調、娘との会話、父との会話、何気なくさっと映るだけの空や木々すべて意味のあるカット。そこに流れているであろう空気にすらも意味があると思えるほど。
役所広司の演技特に目。目だけで見てるこっちが振り回される。
原作なし、原案から脚本・監督が是枝裕和、すばらしい。
ほめまくってますが、裁判は三審まであるよ、とかあの判決の読み上げは順番ちゃうやろ、とかしょうもないひっかかりがあってそこがめちゃくちゃもったいない!ってなったのでマイナス0.5。おしい!