たえぴょん

エルヴィスのたえぴょんのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.5
キング・オブ・ロックンロールエルヴィスプレスリーの伝記映画。
特に前半のストーリーは鑑賞前の予想と全く違っていて新鮮でした。自分が知らなかったことを知れた、今までしっくりしなかったことがなるほどと納得できたところがあってとても勉強になりました。もちろん堅苦しいものではありませんが。
まずイマイチだったところから。
・導入部分がごちゃごちゃしてるのでわかりにくい。トムハンクスか?おまえ誰やねんになる。映画館だからそのまま見たけど配信ならとばされる。
・成功していく場面の画面割りとかアメコミ風のロゴとかボヘミアン・ラプソディのパクリぽくてそれはちょっと…。
気になったところはそれくらい。
良かったところ。
・メンフィスでの少年時代のブラックミュージックシーン。圧倒的。
・プリシラ役、オリヴィア・デヨングが美しい。こうですよ、こう!ハリウッド映画の美人はこうでなくては!
・音楽サイコー!エルヴィスの曲はもちろん挟まれるサントラもよき。
とても良かったところ。
・主役エルヴィスのオースティン・バトラー!「今スター誕生に立ち会ってる!」感じ!感動した。オスカーノミネートしそう。
 
パーカー大佐とのあれこれのバックステージものだろうと予想してたんですが、映画後半はその通りでしたが、前半部分、エルヴィスとその音楽があんなにポリティカルな話とは思っていなくて目から鱗でした。腰振りがセクシー過ぎて行儀が悪いくらいのことかと思っていたら、今のBLMに通じる話だったり、節目節目に挟まれるキング牧師、ロバート・ケネディの暗殺など今現在に繋がる。
ロバートケネディ暗殺後のカムバック番組での「If I can Dream」は良かった。泣けました。YouTubeでオリジナル見ましたが再現度高い!
音楽伝記モノとしてはボヘミアン・ラプソディにも劣らない出来と思えるんですが あんまり人気ないみたいでうちの近くはもう1日1回、来週からは朝一番のみ。ちょっと残念です。(ロケットマンよりかはかなりいいと思うぞー)