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Ink(原題)の93n35i5のレビュー・感想・評価

Ink(原題)(2009年製作の映画)
3.4
現実世界とそうではない世界(夢のような死後のような世界)を舞台とし、現実の人々に良い夢を見せる者達と悪い夢を見せる者達、インク、謎の案内人、語り部、悪魔など様々なキャラクターが登場。善悪二元論がはっきりとした役割だった。
メインは一人の仕事漬け男と悪達の夢に囚われてしまったその娘。父親を娘の救出へと導く善達。
娘の幻想世界放浪と現実でもがく父親、夢と現実を時間軸のズレや一致で上手いこと演出し、悲惨だった筈の現実を幸福なものへと描き直していく。
簡単に言えば家族をおざなりにしていた父親の贖罪的物語。贖罪により全てをやり直す機会を得るというよくある物語だが、ファンタジー要素を加味している事により一味違う作風に。

兎に角雰囲気がとても良いです。
まさに夢の中にいるような、何か催眠をかけられているような、悲しいような寂しいような、懐かしいような温かいような、多様な感覚と感情に浸れる。
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