ノミのピコ

海底47mのノミのピコのネタバレレビュー・内容・結末

海底47m(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

サメが登場するソリッドシチュエーションスリラーと聞いて、昨年公開された『ロスト・バケーション』を思い出した。しかし、この映画は他の方の感想にもあったように、それと比べてみてはいけない映画である。それは、この『海底47m』の主人公である姉妹は、特に優れたものを持たない一般人だからである(それでも、サメがいる中を泳いでいけるくらいの度胸はあるが)。そんな彼女たちに、やりすぎではないかというほど絶望的な展開が襲ってくる。他に頼れるものはほとんどない。人食いザメを機転をきかせて倒す警察署長や、単体でサメを退治して死亡フラグをへし折るコックなどはいないのである。そんな状況を、身体的、精神的に傷つきながらも希望を抱き、助け合いながら打破していく姉妹の結末は、とても後味が悪く、絶望的。この映画を一言で表すとしたら、他の受け売りではあるが、こう言いたい。
『どうあがいても絶望』
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