垂直落下式サミング

シン・ジョーズの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)
2.5
核実験の影響によって被曝し、核エネルギーを放出しながら獲物を求めるアトミックシャークと化したホホジロザメがビーチを襲う。未知なるミュータント生物の恐怖を描いたモンスターパニック。
原子力汚染に警鐘を鳴らす。メルトダウン寸前の赤き人食いザメに近づくものは、ほんの数秒で焼き魚に。常に海水で冷やしていないと核爆発してしまうサメを、いったいどうやって倒せばいいんだ!?
核汚染を題材にしたおポンチシャーク。不謹慎ギャグ多め。だけど、キャラクターに親しみが持てないから、あんま笑えない。
まず主人公が嫌い。本人に了承を取らずにはなしを進める人が大嫌いだから、ツレのカメラマンと乗り込んできて、急に動画撮り始めるのとか、スッゲー嫌い。役立たずだし。
そんで、やたら主人公を毛嫌いしているマッチョもクソで、動画投稿者カップルやドローン使いも嫌いだったし、エロガキも焼かれ死ねばいいし、ライフガードの仕事放棄してインスタ投稿する女なんて何万フォロワーとかの前に炎上しろや。コイツらがふざけて笑かそうとしてくるから、不快が勝る。
登場人物と僕とのあいだに関係値が出来上がる前から、このテンションでこられるの困るんだよな。よく知らない他人に急にギャグられても冷めるだけ。
面白い体験談とか、笑い話の失敗談とか、これを家族や友達が言っているのなら笑いながら聞いてやるけどさ。アカの他人のヨタばなしなんて聞く気になれない。
好感が持てたのは、海洋生物学者(見習い)の女の子くらいなんだけど、この子は真面目枠なインテリジェンス要員だからノーギャグっていう。
太陽がギラギラと照りつける浜辺をバックに、ナイスなバディと小麦色の肌を景気よく出して、しっかりと見せるもん見せてくれるから、そこんところはうれしかった。