ベルリン、パリ、ニューヨーク。喪失感を懐中に眺めるそれぞれの街の黄昏と夜。それだけで泣けてくるではありませんか。そこに酒と音楽、そして猫。
わたしたちはなんと刹那的に生きていることか。すんでのところでわたしたちの人生はすれ違い、あり得たかも知れない結ばれを思ってしばし忘我する夜もあるだろう。そんな切ない予感に満ちた映画。
思いを寄せる女の子とオール明けに駅で別れる朝ぼらけなんて、色々と思い出すじゃありませんか。
たまにはこんな映画もいいなぁと、お酒の進む夜でございました。
PS. ジャケ写が映画のイメージとまったく異なる。パリやニューヨークの黄昏でしょう。なぜに、海?