ペジオ

ザ・インターセクションズのペジオのレビュー・感想・評価

ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)
3.9
パラレルワールドはあります!(某研究員風に読んで欲しい)

劇中度々挿入される「選択肢」についての台詞
何事にも言えるが「それの存在をしつこく語るのは、実際にはそれが存在しないから」
人生に「選択肢」など存在しないのだ…そんな悟りを開く程に追い詰められた三人の珍道中

あらすじを見て興味はあったものの、それほどの期待はしてなかったのだが、好事家の間で評価の高い(僕も好き)「トライアングル」のクリストファー・スミス監督作と知って俄然安心して観賞
…なるほど、今回も手垢のついたSF的アイディア(前回は「ループ」、今回は「パラレル」か…。)を新鮮な語り口で語り直してくれている
観終わると「回り道」という意味の原題がしっくりきますね
パッと見「分かれ道」の様な、でも…(「ぬ」の最後のくるっとした部分というか…)
皮肉っぽい後味の悪さも相変わらずで何より

主人公が決して立派な人物ではなく、まあまあのクズなのも共通していて、この辺から漂う「B級感」というか「底辺感」もやっぱり好き(可愛げのあるクズでなく、現実にいそうなクズなのでキャラクターに共感を求める人にはウケが悪いかもしれないが。)
同時に「トライアングル」ではあまり感じなかった「サブキャラの魅力」が今回は際立っていた
ジョニーの滲み出る暴力性やそれと裏腹な愛情深きキャラクターも勿論良いが、親友がメチャクチャ良い奴なのも印象に残る

散りばめられた伏線の目的が、「あのトラック」や「あのフェス」だったら、くだらなすぎて最高
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