順慶

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの順慶のレビュー・感想・評価

3.4
映画館で見逃していた作品。とても変なストーリーだった。これもA24だったんだ。

まず、画面が正方形に近いサイズで、角がRになっている。で、主演がルーニーマーラとケイシーアフレックで夫婦役。

夫のケイシーアフレックは事故で死んでしまう。そして、病院からシーツを被ったまま起き上がり、歩き出す。これが幽霊で、シーツの目の部分がタレ目にくり抜かれている。そのタレ目加減が切なさを感じてしまう。

映画はその幽霊目線で見せていく。誰にも気付かれず、ずっと家にいる。ふと、窓の向こうに同じようにシーツをかぶった幽霊がいて、なぜか会話ができている。 

幽霊はその家にずっといる。月日が経ち、妻が引越し、別の家族が住んでもいる。家が取り壊されても、その場所から離れない。
あることがあって、時間が戻る。いきなりのSF的展開。このストーリーは終わらない。くり返される。

柱の隙間に隠したメモ。石の下に隠したメモ。それは明らかにされないが、その行為が時間をつないでいるように思う。

カメラは固定で長いカットも多くて、じっくり見せる。短編のアイデアを長編にした感じは否めない。
順慶

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