現代美術みたいな”観る者が考えてください”感をとりわけ強く感じた映画だった。
平凡なカップルの彼氏がある日突然死に、目の部分だけくり抜かれた白い布を被り亡霊となって彼女を見守る話。全てを見守る中で自分の意志と相反する事象が起きると身勝手な行動を取り始める。ポルターガイストの原因はここにあるのかもしれない。
役者のセリフはほとんどなく、ほぼ無音のまま物語が展開していく。
土曜日の夜に飲みに行く予定がキャンセルされ、家でぼけっとしている時なんの気なしに暇つぶしで観ると、ひたすら静かな哀しさに陶酔できると思った。
