えむA

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのえむAのレビュー・感想・評価

3.5
静謐な空気に包まれた映画。一般的な画角と違うのも雰囲気にマッチしていた。セリフを極力排除していることもありついつい画面に引き込まれてしまうけれど、ルーニー・マーラーが延々とパイを食べる長回しのシーンは、食器のキーキー音が気になって正直見ていてつらかった。
とってもオーソドックスなフォルムのオバケ。闇のように深い漆黒の目がとても物悲しい。
最早誰かはわからない誰かを待っている女性のオバケも切ないが花柄のシーツなのはちょっと笑ってしまう。オバケ同士はテレパシーのように意思疎通できるのは凄い。ヒスパニックの母子家庭の家族はなんとも気の毒だ。
莫大な資金力に物を言わせた作品にいささか食傷気味の人にはオススメ。
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