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チャルカ~未来を紡ぐ糸車~の作品紹介

チャルカ~未来を紡ぐ糸車~のあらすじ

高レベル放射性廃棄物の地層処分研究施設のある北海道幌延町の隣町で酪農を営む久世薫嗣さん一家の生活を中心に、もうひとつの研究施設がある岐阜県東濃地域、世界で初めて地下処分施設が建設中のフィンランド、原子力大国フランスの処分計画地ビュールの現状を描きながら、未来に向けた生き方を模索する人々を追う。

チャルカ~未来を紡ぐ糸車~の監督

島田恵

原題
製作年
2016年
製作国
日本
上映時間
90分

『チャルカ~未来を紡ぐ糸車~』に投稿された感想・評価

チャルカとは綿花を紡ぐ糸車のことでマハトマ・ガンジーがイギリスの植民地支配への抵抗運動の際の象徴にしたもの。
綿花がこの糸車によって長い一本の綿糸に姿を変えていく。

日本が世界が抱える放射性廃棄物の問題にスポットを当てたドキュメンタリー。

東日本大震災直後、全機が止まった日本の原子力発電所。
処理しようの無い最高レベルの危険物である放射性廃棄物の産生が一旦は止まったが、その後一つ二つと原発は運転を再開し再び放射性廃棄物が日本列島の上に産み出され始めている。
溢れ出る一歩手前まで政府はとにかく廃棄物を列島の上に溜めていこうという算段のようである。

先月、政府から放射性廃棄物の地層処分について日本列島各地の特性を示す「科学的特性マップ」が示された。
ある朝新聞にデカデカと載っていて眠気もぶっ飛んだ。
地層処分地なんか見つかるわけがない。
自分の家の近所にそんな物を埋めたいと思う人なんかいない。

作品中に"百年の計"というワードが出てきたが、原発問題で一番欠けている視点が先を見透すという視点ではないだろうか?
この問題には百年どころではない、何万年というオーダーの先を見据えた計画が必要だったのに怠ってきた。

この作品でも解決策の提示はない。
観客に解りやすいように放射性廃棄物の処理における社会的問題点を丁寧に観せてくれるに止まっている。

上映後、島田恵監督の舞台挨拶があったが彼女にも問題の具体的な対応策があるわけではないようであった。
しかし少なくとも解決策が見つかるまでの間はこれ以上は問題の物質を増やさないという知恵は必要であろう。
もうこれ以上は増やさないというささやかではあるが確かな一歩を踏み出して、とりあえずの安心が欲しい。

先はとにかく長い。
チャルカによって紡ぎ出される綿糸のようにこの先人類が地球上に綿々と生存していけるように望むし、子孫の為にも出来る限りのことをしたいとこの作品を観て改めて思う。
福島に津波が来ようが来まいが原発がある限り生み出され続けている放射性廃棄物の行き先を追った問題提起ドキュメンタリー。

放射性廃棄物処理の先進国としてフィンランドが挙げられ実際にその現場の取材もされているが安全性に絶対の自信を持っていて余裕すら伺え、彼らと我々が共感することは不可能だと感じさせられる。地盤の環境から事故の起こる可能性は違うが、放射物質の危険性は同じだ。アクション映画なんかでも核兵器を気軽に出してくるがチェルノブイリや福島を知っていてもやはり他人事なのだ。国の発電量の約8割を原子力に頼っているフランスですら危機感に欠ける。知識がないまま反対や賛成をしていて日本とは絆を感じるだの何だの薄ら寒いことを言われるが、ノーサンキューだ。まずは黙って勉強しろ。「事故から福島は復興してきている」のような言葉も飛び出す。地震からは復興できるところもあるが、汚染から復興なんてどれだけ未来の優しい世界の話なのか本当に分かってない発言だ。チェルノブイリを知らないのかな?
ということで、現在進行系の問題でなんの解決策もないこの問題。毒が発見されたら、必ず血清も作られるものです。しかし血清の作り方がわからないまま毒を作り続けているわけです。国のターゲットは道北。あそこに毒を流し込もう。そう決めているようです。
あるバンドの一曲にある
”多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる”と言う歌詞がぴったり当てはまります。
日本はそういう国なんだなと、残念でしかない。

ちょっと残念だったのは何度か図やグラフ、数値を見せるときに全て読めるような時間がもらえるわけでもないので目を向ける部分を示すようなナレーションがあればよかったんですが、ちょっとそこは上手くなかった。
丘
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2017.10.8鑑賞。

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