Nori

ワイルドライフのNoriのレビュー・感想・評価

ワイルドライフ(2018年製作の映画)
3.0
1960年代の白人家庭を描いているけれど、この作品の描いている家族の姿は、今この現在を生きる人々の姿の投影であるとも捉えることができると思う。
時代の求めるスキルを持たず、人種・国籍以外に依るべきものを持たない、転がり落ちていく人々の暗澹たる末路の投影。

面子に固執して多くのモノを失う男の愚かさと、生きていくために何をすべきかを模索し粛々と遂行する女性の強さと。

生きるってしんどいし、現実は時に残酷だけど。それでも前に進むしかない。そんなことを思った。
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