垂直落下式サミング

口裂け女 VS カシマさんの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

口裂け女 VS カシマさん(2016年製作の映画)
2.2
冒頭、口裂け女が披露するパルクールの主観映像が、本作の最大最後のみどころ。あとは適当に。
口裂け女から逃げるのはいいが、途中からカシマさんは空気になり、思い出したかのように再登場。VSと銘打つのならせめて交互に現れてくれないと。結末もひどい。ちゃんとしたストーリーを語る力もないくせに、意外な結末、荒唐無稽、そればかり、そうしなきゃ気が済まない病、ほんとうに病的だと思う。
登場人物に言わんくてもいいセリフを言わせているし、それが絶望的にダサい。逃げる相手に追い付こうとする人は「追い付いてやるぅ!」って言わないし、目の前の現実を夢だと思いたい人は「これ夢なんだよぉ」って言わない。バカみたいなセリフだ。
大きな声で喚いてけたけた笑う類型的サイコパス演技、またかよと閉口。はたしてこういう演技を気が利いていると感じる人がいるんだろうか?メジャー映画でも名の知れた俳優がおなじようなことをやっているのをよくみるが、どんな人が演じても失笑が漏れてしまうのでやめた方がいい。
途中で彼女が積極的に足手まとい役を担うようになるのもストレス。ぶん殴るか捨て置けよ。