めるる

羅生門のめるるのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
3.9
2020年鑑賞84作目
戦後5年後にこの映画を作っている黒澤明もすごいが、羅生門という本を書いて人間の本質を明らかに見てとった芥川龍之介もすごいと思う。人間の卑しさや手前勝手な虚栄心を描くだけでなく、最後に自分の手前勝手さを認めることで人間の救いを描いていて短い人生にも関わらず人間の行動についてよく観察できていて、達観している。そして俳優陣もそれぞれの役を全うしていて昔の日本の役者はかなり演技力が高いことが伺えた。
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