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羅生門のsnatchのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.8
人間を描く鋭い着眼点にやられる。

白と黒と光の質感とコントラスト その雄弁さ
白黒映画ということを忘れるくらいの大粒の雨
我を失っていく陽射しのきらめき
京マチ子の肢体と眼
三船敏郎の汗粒と獣魂
能面の森雅之
人間の志村喬と坊さんの千秋実
人間をえぐり出す通りがかりの男

はいでもはいでも、人間の良心というものが見えてこないのが恐い
薮の中の真実は誰にも永遠にわからない
鬼も逃げていった羅生門に捨てられた赤ん坊を救ったのが私には唯一の救い
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