コルレオーネ

静かなる情熱 エミリ・ディキンスンのコルレオーネのレビュー・感想・評価

3.5
詩集を読む習慣がないが、キリスト教の自己犠牲を愛とする矛盾と正面から向き合った詩人だと凄く良くわかった。
最初はバベットの晩餐会を彷彿とさせる思いもしたが、想像の域をでないが詩と向き合う時、自己犠牲の精神から入ると内省を伴わず、全て自己を混ぜず描く事象は批判を前提となり、やはり闘争的になりやすくなるので、人の為に尽くす事を誠としたバベットの晩餐会とは全く別の次元の話だった。
それでもこれだけ有名な詩人を正面から描ききった監督の峻烈な芸術意識に非常に共鳴した。この監督の他の映画も見たくなった。
コルレオーネ

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