にっきい

算法少女のにっきいのレビュー・感想・評価

算法少女(2016年製作の映画)
3.2
無量大数は日本人が世界に誇るべき和算学の一つ。

先日『スレイブメン』を観に来た時に今作の上映を知ったので、舞台挨拶付きの上映を観る事にした。
と言うか、他の日は仕事の都合で無理だったんだけど(笑)

江戸時代に上方算法を学び、多くの人との出会いで成長していく少女の話し。
まず今作は自主製作映画で作画に関しては監督が1人で全ておこなっています。
なので企画から完成まで7年を要し、映倫の審査も無しでミニシアターでの公開です。
でも、面白いかどうかは公開規模ではわかりませんよね!
元々は江戸時代に実際に出版された算法少女と言う和算学の本をヒントにした児童文学らしいですが、充分大人も楽しめる作品でした。
他流派との算学勝負や、淡い恋愛を描き、飽きる事なく観られました。
超有名な「塵劫記」以外にも江戸時代には素晴らしい算学書が沢山あったことを初めて知りました。
日本独特の算学は廃れていくかもしれませんが、今よりずっと情報の少なかった時代に、それぞれが数字の謎に挑んでいく、そんなロマンに想いを馳せる作品でした。
そして上映後の舞台挨拶。
登壇者は監督の外村史郎さん、主演の須藤沙也佳さん、伊之助役の石塚大輔さんの3名。
舞台挨拶終了後にはパンフレットにサインもいただいて、これで旧作料金は大満足でした!(笑)

前にも書いたけど今作上映しているミニシアター、京都では唯一専用の無料駐車場がある。
でも、さすがに今日は満車だったので観る事を諦めかけた正にその時、2台出て行ったので無事駐車出来た(笑)
にっきい

にっきい