ドクターヘルを倒して10年、アメリカの光子力研究所が突然、機械獣の群れに襲撃される。剣鉄也がグレートマジンガーで応戦したが行方不明に。死んだはずのドクターヘルが甦って各地の光子力研究所を襲っていたのだ。折しも日本の研究所ではミケーネ人の遺跡が発掘され、マジンガーに似たそれは、インフィニティと名付けられた。インフィニティを巡り、兜甲児とドクターヘルの闘いが再び始まる。
素晴らしい出来の予告編に惹かれて劇場に出かけてみたが、予告編以上の驚きはなかった。CGを使った戦闘シーンは大迫力だが、キャラクターは中途半端にリニューアルされ、場面によっては作画にムラが出ている。ストーリーは誰でも思いつくような平凡な展開で、近年のテレビシリーズに比べても退行している。せっかくインフィニティという魅力的な新メカが登場しているのに、ミケーネの遺跡という以外説明もなく、なぜマジンガーに似ているのかは、最後までわからない。兜甲児が結婚を考えたり、剣鉄也に子供が生まれたりする話なんて、誰が喜ぶのだろうか？日産にいくらもらったかわからないが、新型車がCMのようにフィーチャーされているのも目障りとしか思えない。結局のところは、原作に対する愛がないということに尽きると思う。東映には猛省していただきたい。
