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SING/シング:ネクストステージのSのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作が大好きだったのでどうしても期待を胸にして観てしまった(続編はあまり期待しないように…といつも思ってるタイプ)。動物が二足歩行してる作品が好きなオタク的目線で言えば肉食動物はやはり性癖に刺さる。「今作のヴィラン」的に描かれているオオカミってやはり良い。アホっぽい娘も良い。けどストーリーは気になる点が色々あった。
元々アニメ映画の歌のシーンに弱くてディズニー作品では涙腺が簡単に緩くなるタイプ。故に前作見て毎回泣いたし歌も大好きだし何回も見直したくらい好きだけど、今回は思い出せば思い出すほど「もう少しこうだったら…」みたいなものがいっぱい浮かんできてしまう。何故稲葉さんをチョイスしたのか?15年という長い期間引きこもっていて、しかも最愛の妻を亡くしていて、表舞台には一切出ずに訪ねてきたものは絶対に追い返す。そんな強めの引きこもりがあのスピードで簡単に世に出るのも「ストーリーの進行上仕方ない」的な感じはあったし、最後の最後で「やっぱり俺にはできない」というよくある展開も何だかモヤモヤ(けど奥さんの幻が出て泣いていたシーンでは私も少し泣いた)。稲葉さんを知っている人なら、更に好きな人なら物足りなさを感じたのでは…もっと思い切ってロックしてほしかった。もっと歌のシーンでパワーを見せてほしかった。もっとギャンギャン歌ってシャウトしてほしかった。どうしても「稲葉さん」のイメージが強くて先入観もあったのかもしれないけど(特別私はB'zのファンなわけではないけど)、鳥肌が立つステージを見たかった…歌い終わったあと、え、それで終わり?という感じは正直した。15年間分もっと爆発してほしかったな。曲もずーっと優しい感じではなくて、最初は優しめ→途中からスイッチが入ってアップテンポなやつ激しく歌うみたいな流れだったらゾワゾワっと鳥肌立ったかもしれない(これは完全に私の好みだけど)。前回は知ってる曲も多くてノリノリになれたからかもしれないが…個人的には!物足りない!
登場人物も増えたせいかそれぞれ駆け足でどこか中途半端な感じもする。落ち着いてもう一度見てみようかな…
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