2017年145本目、6月16本目、劇場40本目の鑑賞

米アカデミー公認のショートショートフィルムフェスティバルにて鑑賞

米国アカデミー賞短編実写部門ノミネート作品
クレルモンフェラン短編国際映画祭観客賞受賞作品
フランス映画


あらすじ
アルジェリア人の主人公がフランス市民権を求め、話し合いを受けているところから始まる
だが、フランス政府役人からの質問の内容は極めて酷なものばかりであった…


最近観た短編映画の中では1番考えさせられる作品でした
アカデミー賞とれなかったのが不思議なくらいです
撮影の意図をどっちつかずではなく、はっきりと提示したら受賞もあり得たのではと感じています

基本的に同じ空間でしか撮影されていないので低予算で取られているところもこの作品の魅力の１つ
また最初の画と終盤の画がとても似たものなのに、大きく画から受ける印象が異なるものになるのが今作の素晴らしい点

偏見は良くないが、一方で無警戒も問題です
今作は描いている年代こそ過去のものとはいえ、現代の国際社会においての問題点を見事に露見した秀作と言えると思います

久しぶりに1回で思い行くまで理解できなかった。近年の社会性からコミュニティ、国という形のあり方まで短時間にぎゅっとショートフィルムの魅力が存分に詰まっている作品。小説でも映画でも余白があるほど観る人によって理解が異なって、芯を理解できるかどうかの差が出る。自分もまだまだだなーと思いました。

ずっとフランスに住んでいるアルジェリア人が市民権の申請をするのだが、そこで質問攻めにあい、、、

こんな事が本当にあったのかは分からないし、もちろん双方に言い分はあるだろうけど、こんなやり方は多分溝は深まるばかりなんじゃないかな。何が正しいかなんて分からないけど、結局いつもひどい目にあうのは真面目な人たちなんだよな