ayapan

彼女がその名を知らない鳥たちのayapanのレビュー・感想・評価

3.8
阿部サダヲの黒い顔、髭、泥のついた作業着のままで作る料理、くちゃくちゃと食べる食事、食事中に指を突っ込んで抜く差し歯…
不潔な感じがすごい!!
生理的に無理だなぁって感じをすごく演出されてる。
だけど、めちゃくちゃ優しい、とても愛してくれる。

一方主人公がハマってしまう男2人は、とにかく外見カッコいいし諸々スマートだしセクシーだし、でも中身はひどい、都合よくしか愛してくれない。


何これ、小学生がウンコ味のカレーとカレー味のウンコどっちがいい?っていうやつ。(とは、違いますよ、わかってますけど)

陣治のその愛はどこからくるの。
あんな酷い扱い受けてても、なぜ全てを受け入れて尽くせるのか。
陣治のバックボーンがなにもわからないので、ただただ、可哀想になる。陣治も結局十和子と同じ、ダメ女にはまっていくタイプなわけで。この二人ってある意味同類...。

ラストは、罪を被るという意味なのか、
愛が行き着くところまでいったから終わりにするのか、
咳するシーンが少し気になったのだけど、もしや病気なのか、

と、いろいろモヤる。
タイトルも文学的で考えたくなる。

原作も読んでみるかなー。


2024年49本目
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