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彼女がその名を知らない鳥たちのNTのレビュー・感想・評価

5.0
「共感度0%不快度100%」というキャッチコピーにつられて、
クズ人間達が織り成すサイコスリラー的要素の映画かと思っていました。
しかし終盤になるにつれ、
凹みながらも確かに造形物になっていく愛がそこにはあり、
大変汚れ大きく歪んだ後に完成する至上のラブストーリーでした。

こんな言い方は軽率に聴こえるかもしれませんが、
「見たことのないラブストーリー」という言い回しが1番伝わるかもしれないです。

彼らが正解なのか不正解なのか。
理解できるのか理解に苦しむのか。
愛おしいのか苦しいのか。
救われたのか落胆したのか。

見る人の人生の経験値で
全く違った感想になると思います。

私の個人的感想は
こんなにも登場人物達と一緒に悩み苦しんだ映画は無い。
心が成長する2時間だったような気がします。

Blu-rayが出るのであれば生涯見る映画として是非購入したい。
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