たった1人の恋人
引きこもりがちの女十和子が元恋人の失踪事件の謎に迫っていくサスペンス
予想以上に面白かった。
淡々とした日常描写とそこに見え隠れする狂気、そしてラストは非常にエモい。
このラストは予想できないですよ。
最後そこにいくんだっていう着地点。ただ、伏線はしっかり張られていて非常によくできた脚本だと感じました。
狂気と純愛。
共感は全くできませんが、ここまでくると美しいというか清々しいというか。フラッシュバックのタイミングが完璧で演出面も非常に優れていたと感じました。
役者陣の演技もお見事。
特に蒼井優と阿部サダヲの演技には圧倒されました。特に阿部サダヲは凄かったです。電車内のシーン、窓に映る険しい顔には戦慄を覚えました。まさか、阿部サダヲに怯える日が来るとは…所々に挟み込まれるホラー演出が、凄くスパイスになっていて最後まで張り詰めた緊張感がありました。
白石和彌監督流石です！といったところ。ネトフリの新着にあったので何の気なしに見たのですが当たりを引きました。
