スナフキン

彼女がその名を知らない鳥たちのスナフキンのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2度目の鑑賞により1度目にはなかった印象を得たので記録。じんじ、十和子と出会ったころは仕事着がスーツで顔も黒くないしそれなりに清潔感がある。だけど十和子と暮らしはじめてからなのかタイミングはわからなかったが十和子のいる部屋に帰ってくるじんじも十和子を見張るじんじもあの十和子からの電話を受けたじんじも、総じて顔が黒く汚れていて、十和子に不潔と言われるのもうなずける。仕事のあととはいえ、なぜいつも汚れているのか、そこにじんじの精神的な何かが投影されている?汚れても洗ったらキレイになるのでは?十和子のために1日中働いて忙しすぎてそういう余裕がない?なにかそこのところがわかる描写やセリフがあったけど私が見逃している?

彼女がその名を知らない鳥たち、というのは、普段目にしたことはあっても名前は知らないような鳥(じんじの最後のシーンで一斉に飛び立った鳥がそのイメージ?)=いつも十和子にいろいろと尽くしてくれていたじんじ、その想いの大きさやどれだけのリスクをおかしてくれていたか、など、その実際を知らなかった、みたいなことなのかなぁ
そしてこれは知らないほうが幸せだった気もするし、しかしじんじが自分にとってどれだけの存在であるか気がつけた幸せ、というのもあるのかも
うまく言葉にできないけど