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テオレマのmarikabraunのレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
4.0
裕福な家庭に一人の美青年が混ざり込み、家族全員と関係を持つことで本当の自我に目覚めた家族は徐々に崩壊していく。せいせいするほどのブルジョワ批判。「君は破壊しに来た、君は私の全てを破壊しに来たのだ、私は秩序や未来、所有の観念に慣れ切った男だというのに」という台詞が好きだし、ベーコンにはなれない長男が絵を描いて何たる痛み!と笑い出すシーンも好き。信心深いメイドだけが聖女になる過程でこれは宗教映画でもあるのかなと。
何はともあれ、ファザコンで病み気味のヴィアゼムスキー可愛い。これが一番言いたかった。
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