テオレマの作品情報・感想・評価

「テオレマ」に投稿された感想・評価

パゾリーニは全部大好きだけど、やっぱり現代劇がいい。

これは何と言ってもラウラ・ベッティ。
テレンス・スタンプももちろんいいけどやっぱりラウラベッティ。
ずっと観ていられる。
關ナミ

關ナミの感想・評価

5.0
●男に依存、メンヘラ化するアンヌ・ヴィアゼムスキが最高
●みんなメンタルのやられ方が神々しくクレイジーなのに洒落た感じに成り立ってる
●独特なテンポ感
●音楽がいいし、大地と人の肌感がよい
●テレンス・スタンプの視線がコナン・モカシンかと
Sari

Sariの感想・評価

3.8
2018/11/06 DVD

“明日着く” 差出名のない一通の電報がミラノのブルジョワ工場主であるパオロ(ジロッティ)の家庭に届く。
翌日パーティにいた一人の青年(スタンプ) 彼はパオロの家庭に住み込むことになった。
その日から妻のルチア(マンガーノ)、息子、娘、そして家政婦までもが青年の虜となり一家全員が青年と関係を持った。
”明日立つ” 再び届いた電報とともに青年は突如消えてしまう。
そしてこの一家の崩壊が始まった。
突如硬直する娘、絵画に没頭する息子、街で男漁りの末協会に入る妻、
空中浮遊し、奇跡を起こし自ら地中に埋まっていく家政婦。
そして全てを手放し 公衆の面前で裸になる主人
絶叫で締めくくるラストが圧巻…

台詞も少なく、モリコーネの優雅な音楽そして94分と比較的観やすい。
バイセクシャルの怪しい魅力を醸し出すマイケル・スタンプ、5月革命から数ヶ月後に撮られた今作 他の監督からのオファーを快く思わないゴダールがパゾローニだけは褒めていたとか…
アンヌ・ヴィアゼムスキーの60年代スタイル・アイコンぶりが際立つ。
シルヴァーナ・マンガーノ能面の様な濃いメイクだが美人。
家政婦 ラウラ・べッテイは、パゾローニに心酔した女優で名高く存在感が凄い。
パゾリーニ作品の中でも個人的ベスト作品。
宗教映画にお洒落スパイス振りかけて、ブルジョワ家族を崩壊の道へと誘う。

良いんですよ、解釈なんて。テレンス・スタンプの美しさ一択でも良いんですよ。
Qちゃん

Qちゃんの感想・評価

3.7
映像の美しさとモリコーネのさりげない音楽が絶妙だった。ブルジョワジーの家族にその生活・人生の虚しさを教えることとなったテレンス・スタンプ、本当に天使のような両性的な美しさがあった。少し後半の家政婦のシーンで読み解けなかったシーンがあるが、彼女のラストなどはとても印象的な映像と台詞だ。ラストシーンが壮絶。
dude

dudeの感想・評価

4.0
神の空席を埋めるためのアレコレ、しかしそもそも信仰心は見返りを求めるものではないし全部否定してみたところで原始人まで逆戻り、みたいな?全然分からんがやたらとカッコいい映画であることもまた確か。やっぱり『ザ・シャウト』はここからなんだろうな?
あぶく

あぶくの感想・評価

3.7
ある日ミラノのとあるブルジョワの家庭に浮世離れした魅力的な青年がやってきて自然と居着いてしまう。その青年に家族や女中は精神的にも肉体的にも虜になってしまう。しかしきた時と同じように青年は突然去ってしまう。そして残された家族たちは青年の魅力に取り憑かれたまま崩壊の一途を辿る。
映像とミスマッチな音楽やパッチワークのように挿入される映像でいかにもアヴァンギャルドで難解な印象を受ける。
当時60年代の激動の時代を鑑みると、この青年の登場はいわば世界がひょんなことで変革してしまいこれまでの常識や社会構造が虚構のように崩れ去ってしまうことの象徴に思える。そして家族たちはの変貌は、これから世界がどこへ向かうのか分からないという不安と期待を象徴しているように思う。とはいえ、ブルジョワの家族は全員悪い方向に向かい女中は聖女に生まれ変わるというのはブルジョワへの当てつけのようにも思えるが。
これまで積み上げてきたものが虚飾であり実際は何も持っていないというブルジョワ階級の虚しさはラストシーンで象徴的に強烈に描かれる。
時代性を強く感じる作品。
ブルジョワの夫人がコテコテの化粧のまま普通に寝ているシーンは思わず笑ってしまった。
パゾリーニが難解に描く家族の崩壊。
裕福な家庭に訪問した1人の美青年が、家族全員と性的関係を持ち、家族の自我が爆発して崩壊へまっしぐら。
絶叫で終わるラストの素晴らしさ。
324

324の感想・評価

4.0
「あなたといる時の私が本当の自分」なんていう空虚さ。不確かなものを代償しようとしたら、そりゃ他人から見たら訳分からんことになる。だけども、それを描くとなると、モチベーションが明確で分かりやすい。
『桐島、部活やめるってよ』ってやっぱり宗教映画っぽいんだなと思った。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.8
『故に神、荒野より民を導きたまえり』誤った安泰から抜け出すきっかけを与えてくれた聖性と官能を併せ持つ青年はエホヴァの使者であった。所有概念を放棄する。パゾリーニによるブルジョワ批判と現代の家族の崩壊。荒涼とした風景が人間の心情を表している。心象風景を表すシュールに見える描写が多々続き台詞自体にパゾリーニの思想が入りまくりなためやはり観るのは難解。青年を演じる獣にも天使にも見えるテレンススタンプ万歳!ちなむと郵便屋の青年はパゾリーニの愛人です