伏木

嘘八百の伏木のレビュー・感想・評価

嘘八百(2017年製作の映画)
4.6
騙し合いからはじまる最高のバディもの。
古美術の知識などまったくもってなかったのだが大変楽しむことができた。

主演のふたりともがずっと可愛らしくて、かつ真剣に作品をつくり騙す様は贋作のプロで職人の技を魅せてくる様子がとても格好いい。箱から紙から筆などとられるすべての仕事に一種のフェティシズムを感じるくらいに魅力的だった。

いつの間にか信じられないほど距離を縮めていた2人には驚きだが、掛け合いもテンポよくて飽きずに見ることができた。
とくに手紙を書くシーンや競りのシーンなんかはずっとハラハラドキドキさせられた。

出てくるキャラクター全員が最高の人物で笑えて爽快でとにかく見ていて気持ちがいい。とくに「父親」としての一面をもった2人の子供を通した動きはもうひたすら愛らしかった。

ラストの展開も予想がつかず、最後の1秒まで面白かった。
2人にはなんだかんだこれからもずっとこんな感じでいてほしいと願うばかりである。

こんなにも面白い映画を5年も見逃していたのが非常に悔やまれる。
今から続編の二作を見ることができるのが本当に楽しみ。
伏木

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