白いかざぐるま

羊と鋼の森の白いかざぐるまのレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
3.3
原作未読
ピアノの音色に森の匂いを感じる…
正直そこはピンとこなかったけど、そういう運命を感じる様な出会いで仕事を決められるというのは幸せなこと。

調律という深い森をさまよう様なあてのない作業、ピアニストが自分の理想とする音を見つける作業。そういった感覚的な所を映像でどう表現していくのか、そこへの腐心が多分に伝わってきた。

山﨑賢人の顔が、最初はかわいらしい感じなのが、最後は精悍な青年に変わっていて、成長ぶりがよくわかった。
上白石姉妹が出てくると、なごむわ〜
萌歌ちゃんは初めて見たけど、天真爛漫さがたまらん。

個人的な欲を言えば、お話しが綺麗にまとまり過ぎてて、外村と弟とのわだかまりや、佐倉姉妹のピアノとの向き合い方についての苦悩など、もう少し人間的な汚い部分も含めて見せて欲しかったけど、まあこの映画のテーマはそこじゃないか。