風来坊

スカイ・オン・ファイア 奪われたiPS細胞の風来坊のレビュー・感想・評価

2.5
再生医療の希望の星となる画期的な新薬を巡り、それぞれの思惑から争奪戦が発生。派手なアクションが満載のアクション映画。

これもリンゴ・ラム監督作、「ワイルドシティ」が面白かったので期待しましたが…。
アクションシーンは流石に香港アクションの鬼才と呼ばれる監督だけに独創的で派手なアクションの連続で楽しませてくれます。しかし、アクションの良さにストーリーが付いて行けずアクションだけの映画になって閉まっています。

とにかくストーリーがごちゃごちゃで纏まりに欠けます…。説明も少なくいきなり始まる争奪戦に面食らう…。登場人物が多くごちゃごちゃが更に際立つ…。IPS細胞というより新薬の話だし、恋愛だの逃走劇だの家族愛だの詰め込み過ぎ…それぞれ表面をなぞっただけのような薄さなので感情が高ぶる事もなく「ふーん」という感じ。

フワッとしたままラストを迎えてガッカリ…。悪役が分かりやすいので善悪はハッキリしていて良い。決着の付け方が派手過ぎて逆に響かないですが…。アクション、特にカーアクションは車が回転するわダイブするわで迫力満点。アクションだけ良くてもストーリーにある程度魅力と分かりやすさが無いとアクション映画としては成立しないんだなと改めて思った映画でした。
風来坊

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