たく

メアリーの総てのたくのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
4.0
主人公と時代も場所も何もかも異なるが身につまされる物語だった。
私は私の中の男性的な思考の言葉がより良く聞こえ、判断も委ねてしまうことがある。しかし、この主人公は常に自分の心と対話を重ね、全て自らの意志の基、判断を下す。
最も印象的なのはフランケンシュタインに対するパーシーの指摘。なるほど、そうだ。と思ったが、主人公の考え方で覆った。というより府に落ちた。クリエイティブの上では何者かに迎合などしなくていい。自分の心に正直に真っ直ぐに。
もう一つ印象的なのは、子供を授かった際に夫に話した、母親を知らない自分が子供を育てられるか?という言葉とラストシーン。何者かを乗り越えるのに、誰かに何かを期待しなくてもいい。切り開くのはいつでも己自身だ。
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