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メアリーの総てのpapandaのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.5
シェリー夫人の名前もスイスの夜の出来事も知っていたし、あの小説も読んだことがあるけど、メアリーのことはほとんど知らなかった。亡くなった子どもが生き返ってほしいという母の願い、「親」に拒絶された「子」の絶望、それがあの小説の本当の姿なのだとよく分かった。今の全くかけ離れたイメージは、全てあのユニバーサル映画から来ている。映画の影響力、恐るべし。イギリス文学史に欠かせないバイロンもシェリーも、全く「火宅の人」だったんだなぁ。
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