rosechocolat

ガルヴェストンのrosechocolatのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
4.2
逃避行はそれだけでドラマになる。そこに彩りを添えているのは、エル・ファニングのますます磨きがかかった美しさ。彼女の若さと美しさに敵う女優っていないような気がする。いい子の役も、破天荒も、きちんとモノにしてるし。

偶然なのか必然なのかわからない出会い、目を背けたくなるような破壊から逃れる一方で、正反対の落ち着いた日々を送るロイとロッキー。途中で加わったロッキーの妹・ティファニーが物語に安らぎをもたらしている。台詞にもあったが、ティファニーに関しては、周囲に多幸感を与える特別な存在ってこれだと思わせるキャスティングでした。

出来事が始まった、1988年という設定も上手く生かしている。そこから始まったからあのラストなのです。どうしようもない無彩色の中に翻る赤いドレス。ロイはたぶんロッキーに恋をしていたのでしょう。メラニー・ロランの、監督としてのセンスは好きになりました。
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