アリスinムビチケ図鑑

イット・カムズ・アット・ナイトのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

3.2
都内映画館で鑑賞。

衝撃的なシーンから始まるストーリーと緊迫感に終始緊張と期待が高まり…。

夜に迫り来る"それ"とは…

森の外れに佇む一軒の家に孤立し生存するある家族。
幼い子供と妻を小屋に残し、生き残る為の水を探して彷徨う男。
迷い込んだのがきっかけで、
お互いの水と食料の為生存を掛けて、リスクを承知で共同生活を始める2つの家族。


何やら不穏な空気、音楽は常に流れていて、
突然効果音が大きくなって驚かされたり、
何か起きるぞ!何か来るぞ!と言う雰囲気は満載で…🥶

2つの家族がお互いに猜疑心に囚われている為、
言葉1つからも関係性がガラリと変わってしまうピリピリとした空気が常に漂い、
平穏な時間と一転し切迫した空気の質感のコントラストが面白く目が離せません。

トラビスの夜な夜な観る悪夢が彼等の行動に変化を齎らし、
悪夢の様な現実へと変えて行きます…。


"赤い扉の奥に行った家族、行かなかった家族が明暗を分ける"みたいな紹介をだいぶ前に見た様な気がして、
"それ、面白い!"って思って観たんですけど、
確かに赤い扉はある意味恐怖のシンボル的な役割りを果たしていると思うけど、
想像していたのとは大分違うじゃん(´ε`;)ウーン…と正直思ってしまいました(汗)

ゾンビでも霊でも悪魔が出る訳でも無いので、
ホラーと言うには物足りなく、
スリラーと言うか、サスペンスと言うかなんですよね😅

1番怖いのは疑心暗鬼や己の可愛さや猜疑心から自己防衛に走る人間で、
生き残る為なら人は何でも平気でするんだなぁとつくづく思わされました。

敢えてなのかも知れないですけど、
モヤモヤっとしたまま伏線回収されない部分もあったり😅
観ていてイマイチすっきりしない気持ちが付き纏う映画でした。