このレビューはネタバレを含みます
2002年に南ドイツで起きた旅客機と貨物機が衝突したユーバーリンゲン空中衝突事故からその後に起こる殺人事件を映画化した今作。
ローマン(アーノルドシュワルツェネッガー)は出産を控えた娘とキエフまで迎えに行った妻の帰りを待っていた。
家には慣れない飾り付けをして、花束を持って空港に迎えに行くことに。
そこで衝撃的な事実を知らされる。
家族を失い悲しんでいたローマンは、謝罪の言葉が一言もない事に悲観していた。
事故に関わっていた管制官は、世間からバッシングを受け名前や住居・仕事も変えて、新しい人生を歩もうとするも悲しい事件が起きる。
アーノルドシュワルツェネッガーはアクションのイメージが強いので、シリアスなキャラクターを演じていたのが新鮮だった。
実際事故が起きた71人を乗せた旅客機には、試験に合格した小中学生達と引率の教師が乗っていたのだそう。
管制塔の体制ミスと自己判断をした貨物機の偶然が重なり、起きてしまった悲劇の事故なだけに果てしなく悲しくて暗くて重い作品だった。