あきしげ

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝のあきしげのレビュー・感想・評価

3.0
サモ・ハンのアクションと葛藤を描いた力作。

良かった点。

・主人公側が抱く葛藤
・アクションのすべて
・ルイス・クーの悪役

悪かった点。

・主人公側の接点が希薄
・流血の描写が強すぎる
・最後の笑わせたシーン

今回は最速の試写会という幸運。
まさに試写会という感じでした。

香港映画にサモ・ハンが完全復活。
アクション監督として手腕を発揮。
安定のワイヤーアクションは安心。
更にオリジナリティあるアイデア。
ちゃんと遊び心もあって楽しめる。
珍しい武器も登場して実に面白い。

ダブル主人公もそれぞれ個性が出ている。
自警団団長のヤンは道理と正義を信じる。
演じているラウ・チンワンはカッコいい。
一見して悪者みたいな見た目も逆に良い。
流れ者マー・フォンは本物の正義を知る。
演じるエディ・ポンも爽やかでイケメン。
対照的な二人がそれぞれの信念を貫いた。
ただ、両者の関係性が少し薄いと感じた。

そして、悪役ツァオ・シャオルン。
演じるルイス・クーが怪演します。
サイコパスのような雰囲気を出す。
何をするか分からないほどの存在。

全体的にシリアス路線で緊張感がある。
でも、ちゃんと抜くところは抜きます。
少しだけコミカルな演出がありました。
ただ、クライマックスのあれはダメだ。

まさかそこで笑うポイントを置く。
個人的には笑えない演出だったが。
劇中で一番の笑いがあの時はない。
そこが個人的にかなり残念な演出。
意外にも流血シーンもかなり多い。
これは予想以上でやり過ぎな印象。

それでも本作は最後まで飽きません。
二時間の尺もまったく気にならない。
それほど上手く緩急をつけています。
本作は映画館で観た方が楽しめます。
あきしげ

あきしげ