はせまる

きみの鳥はうたえるのはせまるのネタバレレビュー・内容・結末

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

仕事帰り、21時の新宿武蔵野館。
新宿の喧騒から切り離された異空間。
独特の空気が心地いい。

若者3人のモラトリアムな日々、
何をするでもなくただ飲んでただ遊ぶ。
外から見てると
なにがこんなに楽しいんだろうって思うけど
楽しいんだよね、ああいう時間って。

前半から中盤は若者を象徴するような
映像だったり色使いだったり音楽だったり。
けれど後半に連れて終わりを告げるように
柔らかい光や音に包まれる。
まさに「若さっていつ終わるんだろう」と
思わせるように。
ストーリー以上に画と音に楽しまされました。

ただ、若干もうひと展開あるような
演出が何度も出てきたのが憎い!
期待だけさせて!
えっ!と思わせて違う話に行く。
ただこれも一つのストーリーではなく、
注目を散らせる手法なんですかね。
だからこう集中して見るというよりかは
空気感を感じることに意味がある作品だと思いました。
楽しいとか楽しくないとかで評価するものではないのかなと。

個人的にはもう一度見たいけど、
こういう作品が苦手な人もきっといるはず。
好みが分かれる作品だと感じました。
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