このレビューはネタバレを含みます
仕事帰り、21時の新宿武蔵野館。
新宿の喧騒から切り離された異空間。
独特の空気が心地いい。
若者3人のモラトリアムな日々、
何をするでもなくただ飲んでただ遊ぶ。
外から見てると
なにがこんなに楽しいんだろうって思うけど
楽しいんだよね、ああいう時間って。
前半から中盤は若者を象徴するような
映像だったり色使いだったり音楽だったり。
けれど後半に連れて終わりを告げるように
柔らかい光や音に包まれる。
まさに「若さっていつ終わるんだろう」と
思わせるように。
ストーリー以上に画と音に楽しまされました。
ただ、若干もうひと展開あるような
演出が何度も出てきたのが憎い!
期待だけさせて!
えっ!と思わせて違う話に行く。
ただこれも一つのストーリーではなく、
注目を散らせる手法なんですかね。
だからこう集中して見るというよりかは
空気感を感じることに意味がある作品だと思いました。
楽しいとか楽しくないとかで評価するものではないのかなと。
個人的にはもう一度見たいけど、
こういう作品が苦手な人もきっといるはず。
好みが分かれる作品だと感じました。