もやし

マザー!のもやしのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
5.0
MENの関連映画でこれ見つけて、あーこんなのもあったなーと思い即鑑賞。
金獅子賞にノミネートされるもかなり賛否両論だったそうで。個人的にはそんなに分かれるものか?という感じ。
くっそ面白かった。

他の方のレビューに書いてある通り、キリスト教の知識をちょっとでも噛ってないと全く意味のわからん映画になると思う。
俺は妹がキリスト教徒で色々教えてもらったのでちょっとだけ知識はある感じ。

ストーリーとしては夫婦で一見幸せだけど旦那は詩人で、一時は一世を風靡したが今は全くアイデアが浮かばない。
奥さんは無職で夫を支えているが、それが旦那さんにちょっとした息苦しさを感じさせている。

ある日民宿と間違ったという訳わからん理由で男が戸を叩いた。
旦那はネタ作りのためか単なる気分転換のためか、遠慮する男に仕切りに泊まっていけと言う。じゃあお言葉に甘えてという流れに。

そしたら次の日男の妻も家に来て、次は男の息子も来て、という何だこれという展開。
来る人は段階的にとても不愉快な人になっていって、静かな整理整頓もしっかりしていた家が徐々に汚く、荒れていく。
最初は奥さんもゲダフ!って言ってたけど、全然言うこと聞かないし、部屋の様子もどんどん壊れていくし、もう諦めに近い気持ちとパニックな気持ちが入り混じって心中は目茶苦茶。

最終的にはもう家中人だらけ。
なのに旦那は奥さんを大切にしてくれはすれどその状況は余裕で許しているという謎。


この展開で読み取れるのはとてもキリスト教的な話。
施し?赦し?旦那は創造者?奥さんはイエス・キリスト?

説明すっ飛ばしたので何のことかわからないだろうけど、このレビューでちょっとでもこの映画に興味を持ってくれたら嬉しい。とてもオススメな映画。
もやし

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