最高。ジェニファー・ローレンスの役者としての素晴らしさと、ダーレン・アロノフスキーの作家性、全ての良さが発揮された映画。
燃える女性。壁に埋まる心臓。無機質な夫婦。今何が起きてるのか全然分からないし、最後まで状況を理解できないまま終わったけど、とにかくめちゃくちゃ面白い。聖書？創世記？とかのメタファーなんだろうなっていうのだけは流石に分かったけど、しっかり内容を理解できたわけではない。
家が「地球」で、ハビエル・バルデム演じる夫は「キリスト」とかなのかな。ジェニファー・ローレンスの立ち位置があまりよく分からなかったけど、とりあえず「人類は愚かだ…」的な解釈で見てた。だから自分はそこまで胸糞とは思わず、むしろ同じ人間として罪悪感に苛まれてた。
ただ中盤からもう考えるのをやめてしまったせいで、一周まわって今目の前で起きている現状に集中できて、なんかもうハチャメチャすぎて笑いが止まらなかった。酷すぎる。こんなん見せられたら人間のこと嫌いになってしまう。『ゲット・アウト』や『ミッドサマー』『ローズマリーの赤ちゃん』を超える人間不信映画だった。まじでこういうの大好き。
