あきら

マザー!のあきらのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
4.0
なにこれいやだ!
知らん人を泊めるとこからあり得ないです!

からのたたみかけるように不快さの波状攻撃!ほんといや!!!
一人増え二人増え非常識な人間しか出てこなくて、ストレス過多すぎて主人公に投影している自分の常識がおかしいのか?とすら思えてくる。

…けどあれ?結局旦那がいちばんの敵じゃね?
と悟りかけたらああそうキリストなのね。
なるほどわからん!!!

ハネケやヨルゴスランティモス監督のは不快さを舞台小道具としてエンタメにしている感じがあるけど、この作品の不快さは実体験を誘引する生々しさがありました。

後半に入ったらあまりにカオスすぎて、むしろ笑えてきてストレスは軽減されましたよありがとう!

けどさ、人間ってたしかにこういうとこありますよな。
個人が集団になったとき、大衆という名の化け物が出来上がる。


「なにを言っているの?」「なにが起きてるの?」
わかる。終始私もそう言いたかった。

博愛という地獄で、子供を顕示欲のアクセサリーにしちゃった〝父〟には心底反吐がでました。
やっぱりキリスト教的概念って、八百万の神の国に育った私には馴染めないシロモノかもしれません。
そんでこの映画のタイトルがMotherであるのよね。ああいやだ!
あきら

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